新型コロナウィルスのスプレッドトラッカー(実効再生産数)
インスタグラムの創設者が、今回の新型コロナウィルスの感染度合いを視覚化するために、以下のようなサイトを開発した。一回の感染から二次的に生じる感染の回数を尺度Rtとして、各都市ごとにリアルタイムにグラフ化したものだ。
尺度Rtの閾値は "1" であり、この値を超えるとパンデミックを引き起こす可能性がある。逆にこの値よりも下回る場合は、感染は次第に収束していくことを意味している。また、このサイトの特徴は日ごとにリアルタイムで尺度Rtを算出している点だ。したがって、今回のコロナウィルスのような社旗的な課題に対して、政府や自治体が出した政策がどの程度効果があるものだったのかが如実に把握できるというわけだ。
例えば、アメリカの首都ワシントンでは、3/30に外出禁止令を出しているが、Rtの時系列グラフを見れば、4/1以降確かに Rtは "1" を下回っている。外出禁止令が出てから多少のタイムラグはあるが、感染拡大を阻止するために効果的だったことがわかる。
新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言で政府が求める「接触7~8割削減」は、実際どのくらい効果があったのでしょうか。日本の都市の状況についても、Rtを算出してみたらどんな感じになるのか、気になります。